オルカンの次にくるのは【インド株】?今年度GDP7.3%増の予想も…そのポテンシャルとは

2024年1月から新NISAがスタートしました。1月5日から12日までの1週間で日経平均株価は2200円も上昇し、率にしてプラス6.59%です。株価は3万5,577円となりました。翌明けの15日には一時3万6,000円を超え、33年11ヶ月(1990年2月以来)ぶりの高値でニュースなどで話題となりました。また、17日には一時3万6,239円をつける場面もありましたが上海上場の日本株ETFが一時売買停止になり急落しました。連日高騰する日本株ETFの売買が加熱し過ぎたことが要因でした。


日経平均株価の構成銘柄は年2回、定期的に銘柄入れ替えがあるので、33年ぶりの高値といってもその当時と今を比べる意味がほとんど無く、内容の濃さはほとんど感じられません。とはいえ、今月は新NISA開始の月でもあり、新聞の見出しや日本株の景気づけに一役買うといった点においては充分過ぎるインパクトだと思います。

次なる“何か”はインドか

新NISAが始まり、これから安定的に上がる株はどんな株だろう、と頭を捻っている方も多いと思います。オルカンやS&P500の人気については前回の記事で紹介した通りです。次なる『何か』を物色している方々からは「インド株」というワードを耳にする機会が増えてきているように感じます。私も年間に数回リアルセミナーを開催しています。その時の質問が多いのはインド株についてです。そこで今回はインドについて書かせて頂きます。

インドの期待値とは

現在、インドは急速な経済成長をしていてスピードマーケットとして注目を集めています。その背景にあるのは2023年時点で人口が約14億人以上に達しており、世界第一位という点です。国民の平均年齢は28.2歳で日本と比べ20歳も若いです。また14歳以下の若年層が人口の約25%を占めるとされています。同国は2032年まで人口ボーナス期が続くとの予想があり、また高齢者が少なく2040年頃までは安定的な成長を遂げる国として注目されています。

インド統計局は2023度の国内総生産(GDP)が前年度より7.3%増えるとの予想を発表しました。また世界銀行の調査によると、インドの2024年度の成長率に関しては、6.3%を見込んでいます。インフラ投資金額は2023年度に過去最高の10兆円を超える金額となり、2024年度は昨年度を上回るペースで推移するとの予測もあります。インドはICT関連産業が飛躍的に発展した事でも有名です。

懸念点は?

懸念点としては、言語や文化、商習慣の違いが上げられます。またインドの総人口の約80%がヒンドゥー教徒という点で、インド国内の政策等はどうしてもヒンドゥー教徒に偏る傾向があります。このような理由から少数派の教徒などに差別等があるのではないかと言われています。

その他にはインフラ整備が未発達な地域が多く、災害が起こると、最悪の場合は経済活動が停止するリスクがあったり、必要な情報がニュースなどで見聞きできないこともあります。欧米地域に比べて現地の情報が少ないという事は把握しておきたい部分です。SNSを使って随時情報収集するなどの工夫をすると安心です。

インドに投資をするならETFや投資信託

ここまでインドの魅力や注意点をみてきました。早速投資を考えてみたいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、日本からインドの個別株を直接売買することはできません。現在はインド株のETFや投資信託などを購入することができます。ETFとは上場投資信託で特定の指数に連動するように設計されています。

NEXT FUNDSインド株式指数・Nifty50連動型上場投信(1678)は売買単位が10株から可能で、購入売買代金も3500円以下(1月19日時点)ですので比較的購入しやすい値段です。Nifty50指数に連動し、この指数はインドを代表する株価指数でインドのナショナル証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額、流動性、浮動株比率等の基準を用いて選定した50銘柄で構成されています。組み入れは銀行業が20%を占めていてソフトウェア17%、エネルギー13%、自動車7%、食品・タバコ5%となっています。

また、ネット証券などで購入できるiシェアーズ・コア S&P BSE SENSEX インディアETFなどは人気のある商品です。インドだけでなく海外のETFに投資する場合、為替変動リスクがある点も留意してください。

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