防災士の資格を持つ県内の女性らでつくる「女性防災ネットワーク大分」の講演会が21日、大分市大津町の県総合社会福祉会館であった。各地の女性防災士ら約60人が参加。災害時の避難生活で弱い立場に置かれやすい女性のフォロー策などについて学んだ。
民間団体「減災と男女共同参画研修推進センター」(東京都)の浅野幸子共同代表が「災害時の女性の人権問題と男女共同参画の取り組み」と題して講演した。
避難所ではトイレ利用や衛生用品の確保など女性への配慮が必要な場面が多く、能登半島地震の被災地でも問題がクローズアップされている。
浅野さんは当事者が声を上げるのをためらい、支援が行き届かないケースがあると指摘。「日頃から地域の防災組織に女性が参画し、弱い立場の視点を反映させることが大切」と強調した。