月刊誌・田舎暮らしの本(宝島社)が実施している「住みたい田舎ベストランキング」の人口3万人未満の市で豊後高田市が4部門全てで1位となった。全部門トップは4年連続で、子育て支援の充実などが高い評価を受けた。大分県は都道府県別のランキングで8位だった。
豊後高田市は「総合」「若者世代・単身者」「子育て世代」「シニア世代」と異なる対象で人気を集めた。市は放課後の無料学習支援や住宅費の補助などライフステージに応じて185項目の施策を用意する。2023年まで10年連続で転入が転出を上回る社会増が続いている。
市地域活力創造課の加口昌平さん(36)は、「子育て支援を中心に、住み続けたい街づくりに取り組んできた。引き続き魅力発信を続ける」と話す。
人口3万人未満の市の「総合」「子育て世代」では国東市、人口3~5万人未満の市の「総合」と「シニア世代」では臼杵市がそれぞれ2位となった。この他、▽5~10万人未満 宇佐市と日田市▽20万人以上 大分市―も各部門で上位に入った。
「移住したい都道府県ランキング」で大分県は順位を昨年から一つ下げた。沖縄県を除く九州では鹿児島県(7位)に次いで高かった。IT・福祉医療技術の習得サポート、若年層向けのキャリア相談などに取り組む。ランキング全体の1位は長野県だった。
大分県おおいた創生推進課の小山田舞主幹(45)は「大分県の魅力を広く届けるため、引き続き市町村と協力していく」と話した。
<メモ>
住みたい田舎ベストランキングは、各自治体へのアンケート結果を数値化した。移住したい都道府県ランキングは希望先などを尋ねた昨年1年間の読者アンケートの結果を基に選んでいる。