朝乃山9日目から休場、右足ねんざ 大相撲初場所

8日目の取組で、玉鷲にすくい投げで敗れる朝乃山(左)。右足が不自然に曲がっているように見える

 大相撲西前頭7枚目の朝乃山(29)=富山市出身、高砂部屋=が初場所9日目の22日、休場した。敗れた8日目の平幕玉鷲(たまわし)戦で負傷し、同日に日本相撲協会に「右足関節捻挫で全治2週間を要する見込み」との診断書を提出した。10日目も休場する。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「2、3日様子を見ようということになっている」と話した。休場は2場所連続で11度目。

 優勝争いの首位に並んでいた朝乃山は、8日目に玉鷲にすくい投げで初黒星を喫した際、土俵下でしばらく動けず、右足を気にする様子を見せていた。9日目の対戦相手だった西前頭14枚目の阿武咲(おうのしょう)は不戦勝。

 親方は22日、負傷に関し「(右足首を)痛めて腫れてしまった」と説明。7勝1敗で勝ち越しに王手がかかっており、再出場については「病院で診てもらってから決まると思う。良くなれば出させたい」と語った。

 西前頭3枚目の北勝富士(31)=本名中村大輝、埼玉県出身、八角部屋=と西十両4枚目の琴恵光(32)=本名柏谷充隆、宮崎県出身、佐渡ケ嶽部屋=も9日目から休場する。

北勝富士、琴恵光も休場

 北勝富士は「右膝関節挫傷で約2週間の加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出。8日目の大関豊昇龍戦で敗れた際に痛めた。ここまで4勝4敗だった。休場は22年名古屋場所以来で4度目。9日目の対戦相手、翔猿は不戦勝。

 琴恵光の休場は、2場所連続3度目。左膝の状態が思わしくなく、ここまで1勝7敗と不振だった。9日目の対戦相手、東白龍は不戦勝。

 今場所の十両以上の休場者は7人となった。

休場力士を知らせる電光掲示板に並ぶ朝乃山の名前=両国国技館

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