「長崎を一つに」で昇格目指す V長崎がキックオフミーティング 監督問題に揺れるも前へ

「長崎が一つになってJ1昇格を達成する」と誓う五月田選手会長(中央)=出島メッセ長崎

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は21日、長崎市の出島メッセ長崎で約1300人のファンを招いてキックオフミーティングを開き、選手たちが2月末に開幕するリーグへ意気込みを語った。
 今季のスローガン「感謝を胸に行くぞ!最高の舞台へ。」を発表。今秋、長崎市に完成する新スタジアムに本拠地を移すことが決まっており、トランスコスモススタジアム長崎がある諫早市への感謝と新しい歴史を刻むという意味を込めた。
 トークショーもあり、選手がファンの質問に回答。「トラスタの思い出は」と聞かれたMF中村慶太は「J1昇格を決めたときの前ちゃん(前田悠佑)の得点。前ちゃんは『昇格を決めるゴールは俺が決める』と宣言していた。そして全てを持っていかれた」と話し、笑いを誘った。
 最後に選手会長のMF五月田星矢が「選手、スタッフ、監督、サポーター、長崎が一つになってJ1昇格を達成したい」と力強く宣言した。
 この日は諫早神社で必勝を祈願し、「J2優勝」などと記した絵馬を奉納した。囲み取材に応じた髙田旭人社長は「監督問題が起きて残念な気持ちだったが、このマイナスをプラスにするため、下平さんにヘッドコーチをお願いした。結果的に良かったと思えるようにしたい」と新シーズンに向けて士気を高めた。

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