仕分け難しい救援物資、物流大手プロが並べると…石川県珠洲市の体育館ビフォーアフター 現状見た福井県が支援要請

セイノーホールディングスが支援する前の体育館=1月6日、石川県珠洲市(福井県提供)
セイノーホールディングスの支援を受け整然と物資が並べられた体育館=1月8日、石川県珠洲市(福井県提供)

 物流大手のセイノーホールディングス(岐阜県大垣市)はこのほど、福井県との包括連携協定に基づき、能登半島地震で被災した石川県珠洲市で救援物資の管理などを行った。

 応援に来ていた他県の行政職員が、ノウハウがないため現地で物資の荷さばきに対応できていない状況を福井県が確認し、同社に支援を要請した。

 物資の集積場となった珠洲市の体育館で1月6~13日、同社とグループ企業の西濃運輸の社員計26人が活動。物資の数量管理や仕分け、搬出に向けた効率的なレイアウトの構築に当たった。ノウハウを現地の担当者に伝え、自主的に作業ができるようにし任務を終えた。

⇒【after写真】物流大手プロの技にかかると…整然と物資が並ぶ体育館

 同社は福井県と2022年10月に協定を締結。今回の地震では物資搬送にも協力している。担当者は「役に立つことができて良かった。今後も支援できることがあればしたい」と話していた。

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