共産党員の除名処分無効求め京都の元党職員が提訴へ 「執拗批判はパワハラ」損賠も

除名処分の無効などを求める提訴について説明する松竹氏(東京都内)

 京都の共産党員が除名された問題で、元党職員の松竹伸幸氏が22日、東京都内で記者会見し、3月にも除名処分の無効などを求めて東京地裁に提訴する意向を明らかにした。今月開催された党大会で再審査し、処分を撤回するよう求めていたが却下されたため提訴に踏み切る。

 松竹氏は会見で、先の党大会では一部の大会幹部だけで再審査の却下が決定され、幅広い党員を巻き込んだ議論が尽くされなかったと指摘。除名処分以降は「党機関紙や党幹部から執拗(しつよう)な批判が加えられた。私に対する名誉毀損(きそん)、人格攻撃、パワハラだ」と党側の対応を問題視し、損害賠償を求める考えも示した。

 松竹氏は昨年、党首公選制の導入を訴えた著書などが「重大な規律違反」として、党京都府委員会から除名処分を受けた。これを不服として、党規約に基づく再審査を請求していた。

 一方、小池晃書記局長はこの日の記者会見で「この問題は党大会で基本的に決着がついている」と述べた。

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