石川チームに沿道から大声援 県人会もメッセージ付きのうちわで応援「他県の人もたくさん応援してくれてありがたい」全国男子駅伝

47都道府県の代表が広島を走る全国男子駅伝が21日、開かれました。能登半島地震で被災した石川県チームも出場。ふるさとに元気を届けようと懸命に駆け抜けたランナーに、沿道からは大きな声援がおくられました。

スタートとゴール地点となる平和公園の周辺では、全国の特産品を販売するブースが設けられました。4年ぶりにその場で調理するグルメが復活し、訪れた人たちはできたての味を楽しんでいました。

訪れた人
「始まる前にちょっとブースをぐるっと回らしてもらって、腹ごしらえしてからゆっくり見れるかな」
Q. きょうは何を食べた?
「佐世保バーガーと鳥取のカニ汁とお酒をちょっと。楽しませてもらってます」

能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県のブースには、募金箱も置かれ、たくさんの人たちが訪れていました。

訪れた人
「少しだけでも力になれたらというか、復興に役立ててほしいなという気持ちだけ。」
「いつ自分の身に起きるかわからないし、他人事と思えない。」

近くでは、広島に住む高校生も義援金の呼びかけをしていました。

義援金を呼びかける高校生
「僕自身も、何年か前に西日本豪雨で被害を受けて、やっぱり身近なことに感じるので、少しでも力になれればと思って」

広島石川県人会の杉本義守会長は、石川県のかほく市で生まれ育ち、大学進学を機に広島県で生活を始めました。

この日、石川県のブースで販売していたキーホルダーやお守りは、午前中のうちに完売したということです。レースが始まると、沿道には多くの観客が集まりました。

沿道の人
Q.どこを応援してるんですか
「石川県。やっぱり頑張ってるなって思った」

県人会のメンバーは、のぼりのほか、「メッセージ付きのうちわ」を持って応援しました。

選手が沿道の前を走るときは、県の垣根を越えて、エールを送り合っていました。の結果は47位。それでも、レースを見届けた杉本会長の顔は、嬉しそうでした。

広島石川県人会 杉本義守 会長
「元気な姿を見られて、ほんとに嬉しかった。力をもらえた。他県の人もたくさん石川県を応援して、一緒に声をかけてもらってありがたい。『ふるさとが元気になればいいですね』や『頑張ってくださいね』と、そういう声が大変多かった。ふるさと(石川県)にたくさんの元気が届けば良いと思う」

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