2024年で最高のadidasユニ5着!

オランダの名門アヤックスとキットサプライヤーのadidasは11日、現在のパートナーシップが2031年までの延長で合意に達したと発表した。

この延長で両者の協力関係は30年以上続くことになり、契約が履行されればサッカー界を代表する長期契約の一つとなるのは確実だ。

パートナーシップは今季で24シーズン目に突入し、これまでadidasによるいくつもの素晴らしいユニフォームが登場してきた。ここではその中から厳選した「アヤックス×adidas」の5着をご紹介したい。

2000-01 ホーム

アヤックス 2000-01 adidas ホーム ユニフォーム

選手:アンディ・ファン・デル・メイデ

サプライヤーがUmbroからadidasに変更後、これが最初のホームユニフォーム。大きめの襟や袖口の柔らかなカットなど、当時のadidasユニの特徴がよく表れているデザインだ。

エンブレムを一段低い位置に配していたUmbroとは異なり、高めの位置に付けているのも特徴的。

この00-01シーズンはエールディビジを3位、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)は2回戦敗退と、チームの成績は今ひとつといった結果に終わっている。

2002-04 CLホーム

アヤックス 2002-04 adidas CLホーム ユニフォーム

選手:ズラタン・イブラヒモヴィッチ

2002-03、2003-04の2シーズンのホームユニフォームは同じデザインを継続で使用した。ただし国内リーグとチャンピオンズリーグとでは、デザインが若干異なる2つのユニフォームを使い分けている。

CLモデルは袖のスリーストライプス(3本線)を赤で彩っていたが、国内用の袖は白一色のレトロ調カラーリングだった。どちらが格好よいかは意見の分かれるところだが、CLのスタイリッシュな雰囲気は魅力的である。

02-03シーズンのCLはベスト8入りで一定の結果を残したが、03-04シーズンはグループステージ敗退に。その03-04シーズンは若きスウェーデン人FWズラタン・イブラヒモヴィッチが大活躍し、その名を世界に轟かせた。

2012-13 ホーム

アヤックス 2012-13 adidas ホーム ユニフォーム

選手:ヴィクトル・フィッシャー

2007-08シーズンを最後に、アヤックスのユニフォームで象徴的な存在だったオランダの銀行「ABN-AMRO」のスポンサーロゴが消え、08-09シーズンより保険会社「AEGON」のロゴが登場する。

13-14シーズンを最後に姿を消すこの「AEGON」時代で、最も優れたデザインは12-13モデルだろうか。CLとELを戦ったUEFAの大会では大きな結果を残せなかったが、エールディビジは3連覇を成し遂げた。

いつものアヤックスと言われればそれまでなのだが、襟周りの白赤やスリーストライプスの赤などカラーリングが絶妙。ちょっとした色使いの変化が生み出した好デザインだ。

2020-21 サード

アヤックス 2020-21 adidas サード ユニフォーム

選手:ニコラス・タグリアフィコ

アヤックスの歴史上で最も洗練されたデザインを持つユニフォームは、ブラックとゴールドのカラーリングが美しいこのサードモデルではないだろうか。海外のユニフォームファンも大絶賛した一着だ。

この美しきサードは、単に流行のダークカラーを取り入れたものではない。クラブ初となる国際タイトル獲得から50周年を記念したもので、華やかなゴールドが祝福ムードを高める。

アヤックスは1971年6月2日にウェンブリー・スタジアム(イングランド)で行われたチャンピオンズカップ(現CL)決勝で、ギリシャの強豪パナシナイコスと対戦。試合は2-0でアヤックスが勝利し、記念すべき欧州初制覇を成し遂げた。

ゴールドのエンブレムは月桂樹の葉と「50」の数字で飾る特別デザイン。襟の内側には、その決勝戦の日付“02.06.1971”を刻む。

2021-22 サード

アヤックス 2021-22 adidas サード ユニフォーム

選手:エドソン・アルバレス

欧州初制覇から50周年を祝した2020-21シーズンのサードに続き、21-22シーズンにもブラックカラーのサードユニフォームが登場した。ただし、そのデザインの意味合いは大きく異なるもので、こちらは伝説的なレゲエミュージシャンであるボブ・マーリィに敬意を表したものだ。

アヤックスのサポーターソングの一つに、ボブ・マーリィの名曲「Three Little Birds」がある。

アヤックス側とこの曲の出会いは2008年に敵地で行われたカーディフ・シティFCとの親善試合。試合後の混乱を避けるため、スタンドに残るように指示されたアヤックス・サポーターを楽しませようとスタジアムDJが選曲した中の一つに「Three Little Birds」があったという。

“心配しなくても大丈夫 何もかもうまくいくから”

そんなポジティブな歌詞を気に入ったのだろうか。それ以降、サポーターはこの曲をスタジアムで歌い始めたという。2018年9月にはボブの息子でレゲエシンガーのキーマニ・マーリィが、この曲を本拠地ヨハン・クライフ・アレナで歌ったこともあった。

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そんなアヤックスとボブ・マーリィの接点が、このサードユニフォームのデザインへとつながる。黒を基調にレゲエ色のラスタカラーで鮮やかに彩るこのユニフォームには、世界中から注文が殺到したという。

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