栃木市、交通事故の死者ゼロ 1966年以降初、県内14市で唯一 「交通天使」も一役か

栃木市内交通事故死者数の推移

 【栃木】市内の2023年の交通事故死者数は前年から6人減り、ゼロだったことが22日までに、県警や市交通防犯課のまとめで分かった。同課によると、統計が確認できる1966年以降、現在の市域でのゼロは初めて。車の安全機能の向上や医療技術の進歩に加え、同課は広報啓発活動などによる市民の交通安全意識の高まりが背景にあるとみている。23年の県内人口10万人当たりの死者数は3.09人で、人口約15万人の自治体としては顕著な少なさだった。

 県警や同課によると、2023年は市内で前年比23件増の289件の人身事故が発生した。重体も含めた負傷者は17人増の358人だったものの、24時間以内の死者はゼロだった。県内14市でゼロは唯一。

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