中津市山国町のブランド米が九州食味コンクール最優秀賞 県奨励品種部門で高評価【大分県】

県奨励品種部門で最優秀賞に選ばれた「やまくに誉・つや姫」
「やまくに誉・つや姫」を手がける農業公社やまくにの職員ら=中津市役所

 【中津】中津市山国町で生産するブランド米「やまくに誉(ほまれ)・つや姫」が、第7回九州のお米食味コンクール(昨年11月、熊本県)の県奨励品種部門で最優秀賞を受けた。米作りを推進する農業公社やまくに(藤富博昭理事長)は、若手職員を中心にブランド化に取り組んでいる。「初めての受賞を弾みに、全国に売り出したい」と意気込んでいる。

 やまくに誉は、公社が約3年前からつや姫など複数の品種でブランド化を進めている。化成肥料を使わず、焼酎の搾りかすや牛ふんなどを混ぜた完熟堆肥を使用。米粒が大きくつやがあり、甘みがある。自然由来の肥料は環境に優しく、土の質を高める効果も期待できるという。

 公社が旗振り役となり、地元の生産者でつくる「やまくに誉生産組合」(14戸)が計13ヘクタールでつや姫などを作っている。

 コンクールは熊本県菊池市と多良木町、福岡県宮若市でつくる運営協議会が毎年開催。今回は九州117自治体から計1311点の出品があり、「県奨励品種」「個人総合」などの各部門で審査された。やまくに誉は見た目や香り、味といった項目で高い評価を受け、部門1位に輝いた。

 生産している公社事業班の桐木平進弥さん(34)、愛さん(36)夫婦は「良質で作りがいのある商品を目指してきた。認められてうれしい。受賞をきっかけに、山国の米の魅力を全国、世界に発信したい」と話す。

 やまくに誉は市内の道の駅や公社で購入できる。

 問い合わせは農業公社やまくに(0979.27.3707)。

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