県立病院の人材確保へ動画制作 若手看護師がやりがいPR

若手看護師にやりがいや今後の目標などを聞き、県立病院で働くことの魅力を発信する動画の一場面(ユーチューブの「やまがたChannel」より)

 県病院事業局は県立病院の看護人材確保に向けたPR動画を制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。若手看護師らへのインタビューを通じて、県立病院で働くことのやりがいや魅力、業務内容、職場の雰囲気などを発信している。

 少子高齢化や首都圏への人材流出で看護師不足が深刻化する一方、県立病院では多職種連携によるチーム医療の推進、医師の働き方改革などに対応するため、計画的な医療人材の確保が求められている。県の看護師選考試験の受験者数は、昨年度が合格者44人に対して46人、本年度は合格者42人に対して45人と近年、採用予定数ぎりぎりで推移している。

 病院事業局は人材獲得競争の激化を見据え、薬剤師や助産師などを含むリクルート総合サイトの開設、選考試験の社会人経験者枠の新設といった人材確保策を講じてきた。動画制作は、県立病院で働く若手看護師の「生の声」を県内外に広く伝え、就職希望者の具体的な将来像のイメージに役立ててもらうことが狙い。

 動画は「県民医療を守り支える~看護の道へ」と題し、中央、新庄、河北、こころの医療センターの4病院分を制作し、各編6~7分程度の長さでまとめた。それぞれ若手2人が登場し、看護の道を志したきっかけや目指す看護師像、仕事のやりがいなどを語っている。看護部長が各病院の特色を紹介し、育児休暇取得状況やワーク・ライフ・バランスへの配慮といった福利厚生、研修制度の充実などをアピールしている。

 県公式の「やまがたChannel」で17日から公開している。

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