2022年8月の豪雨で被災し、区間運休が続くJR米坂線などをテーマにした置賜3市5町の首長と吉村美栄子知事による意見交換会が22日、米沢市の県置賜総合支庁で開かれた。米坂線の早期復旧に向け、一部の首長からは、関係自治体が費用負担する意志を示した上で、JR東日本や国との協議を前進させるべきだとの意見が上がった。
米坂線に関し、JR東は復旧か廃線かの方針を示しておらず、再開のめどは立っていない。こうした状況を踏まえ、後藤幸平飯豊町長は復旧の費用負担について「沿線自治体として一部負担を決断する時期ではないかと考える。その上で、国にも支援を求めていく。それくらいの覚悟を持ってJR、国にアプローチしないと事態が解決しない」と提起した。
他の市町長らからも、「高校生の通学に欠かせない。いかに重要な路線かを分かってもらう運動が必要だ」「県には新潟県との連携をお願いしたい」との指摘があった。吉村知事は「置賜地域で重要な路線との認識を共有できた。どのような取り組みをしていけるか検討し、前進させたい」と述べた。
