殿堂入り二塁手サンドバーグ 転移性前立腺がんの治療開始を公表

殿堂入りの名二塁手であり、カブスのレジェンドとしても知られるライン・サンドバーグは日本時間1月23日、転移性前立腺がんの治療を開始したことを公表した。サンドバーグはアメリカ野球殿堂博物館を通じて発表した声明文のなかで「私は愛する妻・マーガレット、信じられないほど協力的な家族、最高の医療チーム、そして親愛なる友人たちに囲まれています。私たちは前向きに、強く、この病気に打ち勝つために戦い続けます」とコメント。現在64歳のサンドバーグは先月、前立腺がんの診断を受けたという。

サンドバーグは1978年ドラフト20巡目指名を受けてフィリーズに入団。1981年にメジャーデビューして13試合に出場したが、翌1982年1月にイバン・デヘススとのトレードでラリー・ボーワとともにカブスへ移籍した。移籍1年目からレギュラーに定着すると、1984年には打率.314、19本塁打、84打点、32盗塁、OPS.887の好成績を残してナ・リーグMVPに選出。この年から10年連続でオールスター・ゲームに出場し、シルバースラッガー賞7度、ゴールドグラブ賞9度、本塁打王1度(1990年に自己最多の40本塁打)といった輝かし実績を残した。

1994年6月に現役引退を表明したが、1996年に現役復帰し、150試合に出場して打率.244、25本塁打、92打点、12盗塁、OPS.760を記録。翌1997年までプレーしてユニフォームを脱いだ。通算2164試合に出場して2386安打、打率.285、282本塁打、1061打点、344盗塁、OPS.796をマーク。2005年には有資格3年目で得票率76.2%を記録し、アメリカ野球殿堂入りを果たした。

殿堂入りのあと、カブス時代に背負った「23」は永久欠番に。今年はカブスの本拠地リグレー・フィールドでサンドバーグの銅像がお披露目される予定となっている。攻撃と守備の両方で素晴らしい活躍を見せた名二塁手であり、銅像が建てられることが決まった際、サンドバーグは「銅像を作るメーカーがどんなポーズを選ぶかを予想するのは難しいね」と話していた。

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