近年、Jリーグを経ずに海外でプロになる日本人選手が増えている。
今冬にヘントに移籍したばかりの横田大祐と、ビーレフェルトに所属する水多海斗もそうだ。
幼少期からの知り合いだという2人が、中村駿介のYouTubeチャンネルでこれまでのキャリアを赤裸々に語った。なお、中村も浦和レッズユース出身ながら、海外でプロになった経験を持つ(2020年に引退)。
23歳の横田は川崎フロンターレのユースを退団した後、ドイツ下部でプレー。その後、ラトビア、ポーランドを経て、ベルギーのヘントに栄転している。
ドイツ下部時代に経験した給与未払い事件について、こうぶっちゃけていた。
「(ドイツに渡った後)まだユースでやれたんで、ユースに入って1年やって、次のチームに移籍して。登録関係で移籍金とかの問題で払いたくないってなって、だけど欲しいみたいな。
(当時所属していたのは)3部チームのセカンドチームだから5部。半年は待たなきゃいけないみたいな、移籍金払わないなら。で、入って3か月くらいは練習だけみたいな感じで。やっと出るようになったタイミングで3~4試合出て、コロナがきて、リーグがストップして、日本に帰りました」
「けど、一個いいすか?そこで俺、給料をほんの少しですけど、貰ってたんですよ、契約的には。けど、一切払われなくて。(海外だと給与未払いは“あるある”だけど)ドイツだと“ないない”なんですけど。
オフィスに行ったんですよ。俺の給料はどうなっているんだと、帰る直前に。『名前は?』って言われて、『横田です』みたいな。事務の女の人で、そういうことしかやってない人で。
そうしたら、『そんな選手はいない!』って言われて(苦笑)『そんなやつの契約書はうちの事務所にない』って言われて。
でも、試合には出てるんですよ(笑)で、『あぁ、もうダメだ、これは』と思って帰りました」
試合に出場しているにもかかわらず、給与の支払いをしてもらえなかったとか。
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そんな横田はドイツでステップアップを目指さずに他の国に行った理由については、「強制的にやめざるを得なかったっていうのと。あと、正直、リタイアというか、ドイツ(は)無理だと思って、合わねぇと思って(笑)」とも話している。