記録装置「なんとか解析」 羽田衝突、安全委が見解

格納庫に収容された日航機=7日、羽田空港(共同通信社ヘリから)

 羽田空港で今月2日、日航と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、運輸安全委員会の武田展雄委員長は23日、回収した双方のフライトレコーダー(飛行記録装置)とボイスレコーダー(音声記録装置)について、破損に至らない「ぎりぎりの状態」と明らかにした。「なんとか解析できそうだ」としている。事故後、初めての安全委の記者会見で述べた。

 武田氏は、日航の機体がエアバスA350―900型だったことに触れ「新型の大型機が初めて全損した。国際的にも関心が高い」と強調。欧米の航空機メーカーや事故調査機関と連携し、乗客の命をどうすれば守れるか調査するのも重要だと指摘した。

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