朝鮮人追悼碑、29日から撤去 管理側応じず代執行、群馬

記者会見で朝鮮人追悼碑の設置存続を訴える管理団体の川口正昭共同代表(中央)=23日午前、群馬県庁

 群馬県は29日から、同県高崎市の県立公園「群馬の森」に設置された朝鮮人労働者の追悼碑を行政代執行で撤去する。碑を管理する市民団体が23日、記者会見し明らかにした。県は2014年に設置許可を更新せず、処分の適法性を争った訴訟で県の勝訴が確定したことを受け、団体側に撤去を求めていた。

 碑は04年に「政治的行事を行わない」との条件で許可を受け設置された。その後の追悼式で出席者が「強制連行の事実を訴え、正しい歴史認識を持てるようにしたい」などと発言したため、県は許可を更新しなかった。

 県は撤去について19日付の書面で通知。2月11日まで工事を行い、費用約3千万円を団体側に請求する方針。

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