福井の恐竜土産スイーツ先行販売 焼き芋パイや日本酒ケーキ、羽二重餅…統一ブランドで10事業者が商品開発

福井市内10事業者による菓子土産の統一ブランド「ふくいDNAキッチン・スイーツダイナソー」=1月19日、福井県福井市の福井商工会議所ビル

 北陸新幹線の福井県内延伸に向け、福井商工会議所が恐竜をテーマに開発を進めていた菓子土産の統一ブランド「ふくいDNAキッチン・スイーツダイナソー」の商品発表会が1月19日、福井県福井市の福井商工会議所ビルで開かれた。同市内10事業者が自社の“DNA”を見つめ直して考案した商品の特長を、架空の恐竜のネーミングとポップなイラストで表現した。20、21日に同市のハピリンで先行販売した。

 福井の代表的な観光資源「恐竜」を生かしてビジネス拡大に取り組んでもらおうと、同会議所が昨年夏から事業者を募って進めてきた。広告企画制作の真空ラボ(福井市)がブランディングを担当し、「各事業者の歴史の中で進化した多様な味との出合いを創出したい」と、各社の創業の起源や看板商品の強みを改めて考えるワークショップを開いた後、商品開発した。

 各社とも看板商品にアレンジを加えたり、羽二重餅やかき餅など福井らしい素材を生かした新商品を開発したりと工夫を凝らした。郷土菓子処「香月」は、あわら市産のサツマイモを使った人気のパイに新たにレーズンを加えた。担当者は「かつて福井市中央卸売市場内に店舗を構えていた歴史があり、地元の野菜や果物に対する目利き力が自社の強みだと再認識できた」と話す。

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 販売に向けては、県内を訪れた観光客のアンケートで目立った「大人や女性向けの恐竜土産がほしい」との意見に着目し、ターゲットを「自分用のお土産を買いたい40代女性」に設定。食べた後も使えるカラフルな弁当箱型の缶容器をパッケージに採用した。

 価格帯は1058~1840円。先行販売後は新幹線開業イベントや県外プロモーションでブース出展するほか、ハピリンの福井市観光物産館「福福館」や道の駅「恐竜渓谷かつやま」、各事業者店舗などで販売する。

参加事業者と商品

▽えびす堂「ケラリニュア」(ケンケラスティック) ▽郷土菓子処・香月「ディアポテトン」(焼き芋パイ) ▽さんしゅうえん「ファモナレックス」(最中フロランタン) ▽ナチュラルキッチン・サール「ナチュラサールス」(グルテンフリークッキー) ▽PANTES365Japan「アモンパンド」(ラスクフロランタン) ▽ケーキハウス・ボノボノ「ヨイノラブルス」(日本酒ケーキ) ▽村中甘泉堂「フワシルクス」(羽二重ハニーケーキ) ▽パティスリー・ムラングバニュー「アルチレズン」(ラムレーズンクッキー) ▽餅の田中屋「ザクザクミクス」(琥珀糖かきもち) ▽森八大名閣「シックスクキア」(六条大麦クッキー)

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