「宏池会」解散方針を正式に決定「全ては政治の信頼回復のため」66年の歴史に幕

広島に源流がある宏池会(岸田派)の臨時会合が23日開かれ、解散方針を正式に決めました。

岸田文雄総理(19日)
「政治の信頼回復のために、宏池会(岸田派)解散するということを申し上げました」

岸田総理は19日、岸田派を解散すると表明しました。その上で、政治の信頼回復に向け、党の政治刷新本部で議論をしっかり進めていきたいと強調しました。政治資金をめぐる問題では岸田派の元会計責任者も、略式起訴されています。

岸田派に所属する小林史明衆議院議員(広島7区選出)は20日、地元福山市で報道陣の取材に応じました。

小林史明衆議院議員(20日)
「宏池会を解散するという方針に対して、賛同しています。今、政治刷新本部で、新たな改革を進めるにあたって、自らけじめをつけてスタートを切っていくという意味でも、意義があると考えています」

そして、23日-。
大平洋記者
「宏池会の臨時会合が開かれるということで、多くの報道陣が駆け付けています」

23日正午過ぎから開かれた会合には広島を地盤とする議員らも参加しました。所属議員らに解散方針を説明するのはこの場が初めてとなります。

幹部からは「大変重い決断だが、すべては政治の信頼回復のため、幹部の間で解散方針を決めた。ご理解をお願いしたい」などと説明がありました。異論はなかったということです。

寺田稔衆議院議員(広島5区選出)
「特に私の地元は宏池会発祥の地ですから、惜別の念と残念至極という思いが強いですが、けじめをつける、政治改革を進めるという意味でですね、今回、了とさせていただきました。ほかの派閥がどういうふうに従うかは別としてですね、まずは先鞭をつけると、ちゃんと政治改革を行う確固たる決意を示すという意味で評価する声が多かったと思います」

石橋林太郎衆議院議員(比例中国)
「この決断というのは宏池会のためではなくて、自民党の政治不信を払しょくするためでもありますし、ひいては、もう一度政治が信頼を取り戻すために必要だという話がありました。(Q所属議員との今後の関係は?)せっかくのご縁なので大切にしていきたいと思いますし、政策集団という形で活動してきた。情報交換もすると思いますし、お付き合いもこれまで通りできればと思います」

解散の手続きは幹部に一任されたということです。

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