乗客困惑、払い戻しの列 23日の新青森駅、東北新幹線一部運休で

運行状況などを確認するため、新幹線改札口付近に列を作る乗客ら。構内には運転見合わせを知らせる看板が掲げられていた=23日午後0時5分、青森市の新青森駅

 停電の影響で東北新幹線が東京-仙台間で運転を見合わせた23日、青森市の新青森駅でも乗客の足が乱れ、駅員に問い合わせたり困惑したりする姿が多く見られた。

 同日正午ごろ、同駅の新幹線改札口付近には運転の見合わせを知らせる看板が掲げられていた。運行状況を駅員に確認する乗客の長い列ができたほか、「みどりの窓口」は乗車券の払い戻しをする乗客であふれた。電光掲示板を見ながら家族や職場に電話で連絡する人もいた。

 息子と2人で帰省していた、仙台市の会社員長田紫鳳さん(31)は「東北新幹線が止まるのはあまり聞かないのでびっくり。待っていてもしょうがないので実家にもう1泊する」。

 出張で県内を訪れていた、東京都の会社員橋見将範さん(44)は「明日の朝に動くと確約できないと言われたので、払い戻ししようかなと思っている。仕方ないが、まさかこんなことになるなんて」とため息をついた。

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