能登半島地震で調査の中部地方整備局の職員が語る 道路は液状化や地滑り 地割れで大きな被害が 

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能登半島地震から3週間が経ちました。地震で、被災者の支援や生活に欠かせない道路も大きな被害を受けて、復旧への足かせになっています。能登半島地震が発生した1日から順次国土交通省の中部地方整備局の職員20人が、道路の被害状況の調査のため、被災地に行っています。被災地で調査をした市川さんと馬場さんに話を伺いました。市川さんは1月2日から9日に石川県内灘町などで道路の状況を調査しました。

市川さん:
「内灘町は能登半島の下側にあるが津波や火災の影響はないが、びっくりしたのは液状化。道路が波のようにうねっていた。本当にびっくりした。電柱だが右と左を見てもらえれば電柱の高さが違いますよね。折れたのではなくて重たいので沈下して下がった。揺れもあるので下がるのと揺れたのと合わせてあった。車庫だが人がが歩く歩道の部分も舗装が盛り上がるなどして、車が出られない状態。早く直してほしいという要望はありました」

調査の中で感じたことについても話を聞きました。

市川さん:
「この写真を見ると60センチくらい下がってきている。道路だけ直しても復旧にはならないと思う。道路と周りの民家沿道の方も一緒になって整備しないとダメ」

一方、1月15日から21日に派遣された馬場さんは、より震源に近い珠洲市で道路の被害状況の調査にあたりました。珠洲市では、市川さんが確認した「液状化」とは異なる大きい被害を確認したといいます。

馬場さん:
「この先、木が倒れている状態で、山自体が崩れていて道路自体がなくなっている。地割れ、地滑りが多かった。」

雪で道路が埋もれているため、被害状況を確認するにも一苦労したと言います。

馬場さん:
「雪の積もり方も多少違う。その違いのところで少し足で雪をどかして、段差があるのを見つけて、線上に追っかけていった。」

馬場さんは、珠洲市からの要請を受け、復旧工事の試算なども行いました。

馬場さん:
「亀裂の距離とか幅とか測って被害状況と被害額 応急的に復旧するのにどんな方法でいくらかかるか。1カ所で数千万かかるところもあれば、数百万で済むところもある。億単位での復旧は必要だと思う」

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