カンボジアの財閥ロイヤル・グループ傘下の通信事業者テルコテックは19日、カンボジア証券取引所(CSX)に社債を上場した。起債額は820億8,000万リエル(約30億円)。テルコテックによる社債の発行は、2021年9月に次いで2度目となる。
アジア開発銀行(ADB)の信託ファンドである信用保証・投資ファシリティー(CGIF)の保証を受けて起債した。償還期限を5年、利回りは担保付き翌日物調達金利(SOFR)に2.5%を加えた値に設定した。
テルコテックは、調達する資金を光ファイバー網の拡充などに充てる方針を示している。
同社は23年12月26日に社債発行を申請していた。
CSXのホン・ソクホー最高経営責任者(CEO)は、2回目以上の社債の発行は短期間、低コストで行えると指摘。テルコテックの今回の起債は、資金調達の好例になると述べた。
CSXには、11社が株式、12社が社債をそれぞれ上場。3億7,900万米ドル(約561億円)を調達している。