【シンガポール】登録船舶の総トン数、1億トンを突破[運輸]

シンガポール海事港湾庁(MPA)は23日、シンガポール籍の船舶登録機関「シンガポール船舶登記所(SRS)」に登録されている船舶の総トン数が1億トンを突破したと発表した。

マレーシア海運大手MISCの完全子会社でシンガポールを本拠とするAETが運航する大型石油タンカー(VLCC)「イーグル・ベラクルス」の命名式が同日、南部の港湾施設ケッペル・ターミナルで開催されたのに合わせて統計を公表した。

イーグル・ベラクルスは全長330メートル、輸送量は総トン数で15万6,000トン超。エネルギー効率の高い設計や技術を導入し、低炭素燃料やゼロ・カーボン燃料を使用するために改造できるエンジンを搭載している。

海事港湾庁は声明で、シンガポール船舶登記所の登録船舶数は約4,000隻(約1億総トン)となり、世界最大規模になると説明した。

シンガポール船舶登記所は、海運業界のデジタル化と脱炭素化の取り組みも強化している。同国で2023年に新規登録された船舶のうち22隻が、メタノールなど低炭素燃料の使用や国際海事機関(IMO)が定めるエネルギー効率設計指標を上回る技術を採用し、環境に配慮した船舶として「グリーンシップ認証」を取得した。

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