宇都宮の保育園児2人死亡事件、母親逮捕へ 栃木県警、殺人容疑で方針固める 無理心中か

男児2人の遺体が見つかった住宅や車を調べる捜査員=8日午後、宇都宮市上戸祭町

 栃木県宇都宮市上戸祭町の住宅で7日深夜、保育園児の兄弟2人の遺体が見つかった事件で、県警が殺人の疑いで30代の母親を近く逮捕する方針を固めたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。

 県警によると、死亡したのは長男(4)と次男(2)。7日午後10時ごろ、男児2人と母親が、自宅1階リビングで倒れているのを帰宅した夫が見つけ、119番した。救急隊員が男児2人の死亡を確認。母親は腹部に自ら刺したとみられる外傷を負い、意識不明の状態で救急搬送され、その後、意識が回復した。

 司法解剖の結果、兄弟の死因は首を絞められたことによる窒息死で、目立った外傷はなかった。

 捜査関係者によると、現場からは夫に宛てたとみられる遺書が見つかり、家族関係の悩みなどが書かれていたという。

 住宅内に荒らされた形跡はなく、家の鍵は閉まっていた。県警は母親が無理心中を図った可能性があるとみて、殺人容疑を視野に捜査していた。

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