ソロモン諸島に残る戦争期の不発弾処理支援へ

 防衛省・自衛隊がソロモン諸島に残る太平洋戦争時代の不発弾処理にソロモン諸島政府からの要請を受けて協力することになった。太平洋戦争のガダルカナルの戦いから80年以上経過した今も当時の不発弾が残存し、不幸にして負傷者も出ているという。協力期間は23日~今月末まで。陸上自衛隊武器学校4名と防衛政策局インド太平洋地域参事官付1名が現地で対応。

 木原稔防衛大臣は23日の記者会見で「ソロモン諸島政府から不発弾処理分野での協力と支援要請があった」とし「政府と調整の結果、ソロモン国家警察不発弾処理部隊に対し能力構築支援事業を実施することとなった」と説明。

 木原大臣は「事業はソロモン諸島に対し防衛省が実施する初の能力構築支援で、国家防衛戦略にもある太平洋島嶼国の軍隊以外の組織を支援対象とした事業になる。能力構築支援はソロモン国家警察が実施する不発弾処理の安全確実な任務遂行に寄与するもの。ソロモン諸島での先の大戦に起因する不発弾による不慮の事故の発生を局限し、同国国民の安心安全に寄与し得るという点で意義があると考えている」と語った。(編集担当:森高龍二)

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