氷見の全避難所閉鎖 応急住宅入居待機者は2次避難所へ

保健師(左)に付き添われ、避難所を後にする被災者=氷見市ふれあいスポーツセンター

 富山県氷見市に開設されていた能登半島地震の避難所2カ所が、23日正午で閉鎖された。地震発生後に市内に指定・自主避難所として設けられた25カ所のうち、最後の2カ所。市によると、全員の行き先が決まっており、荷物を持って避難所を後にした。

 23日に閉鎖されたのは、ふれあいスポーツセンターと姿公民館。市内の避難所は11日から、この2カ所のみだった。

 指定避難所の同センターでは、残っていた7世帯10人が順次移動。このうち応急住宅にすぐに入れない人は、2次避難場所としてホテルを利用する。

 北大町の男性(66)は6日から身を寄せていた。今後は応急住宅に住むと言い「今後はなるようにしかならんから」と話した。荷物を運ぶのを保健師に手伝ってもらう避難者も見られた。

 自主避難所の姿公民館は一時、地区の22世帯47人が利用していたが、徐々に減り22日は5世帯8人だった。このうち4世帯6人はアパートなどに入るまでの間、同公民館を引き続き利用する。

 雪などの影響で引っ越し準備ができないことから同公民館で今後も寝泊まりする女性(70)は「今月末か来月初めには応急住宅に入りたい」と語った。

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