ハクチョウの顔に釣り具 小山で発見、魚釣り禁止の公園で

顔にルアーが引っかかったハクチョウ=23日午後0時半、小山市羽川

 ハクチョウの飛来地として知られる栃木県小山市羽川の大沼親水公園で、顔付近に魚釣りの仕掛けがからまったハクチョウ1羽が見つかった。同市農政課職員らが23日、捕獲を試みたものの捕まえられなかった。

 同課によると、目撃した男性が19日、市役所へ通報。同課職員や鳥獣捕獲を管理する県南環境森林事務所の職員が、長さ約5センチのルアーの針がくちばしと目付近に引っかかっているのを確認した。灰色の羽などから幼鳥とみられるという。

 ハクチョウは23日、時折首を激しく横に振ったり、体をひねったりして仕掛けを取るような動きをしていた。同事務所などは様子を見ながら、捕獲作業を続けるか検討するという。

 同公園は魚釣りが禁止されている。市農政課の山中隆寛(やまなかたかひろ)主事は「どこで仕掛けにからまったのかは分からないが、放置された釣り具で野生動物が被害に遭うことを認識してほしい」と話している。

顔にルアーが引っかかったハクチョウ=23日午後0時半、小山市羽川

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