「ながさきピース文化祭2025」開・閉会式、脚本家の金沢さん総合演出 知事から委嘱状

大石知事から開・閉会式総合演出家の委嘱を受けた金沢さん(右)=県庁

 長崎県は23日、2025年秋に本県で開催される国内最大の芸術と文化の祭典「ながさきピース文化祭2025」の開・閉会式の総合演出家として、西彼長与町出身の脚本家、映画監督の金沢知樹さん(50)が就任したと発表した。
 ピース文化祭は、第40回国民文化祭と第25回全国障害者芸術・文化祭の統一名称。開・閉会式では音楽、映像、演技を交えたステージで本県の歴史・文化の魅力を表現する。
 金沢さんはお笑い芸人としてデビュー。その後、映画やテレビドラマの脚本を手がけるようになり、23年に配信されたウェブドラマ「サンクチュアリ-聖域-」は世界的に大ヒット。22年には長崎を舞台にした青春映画「サバカン」で映画監督デビューするなど、幅広く活躍している。
 23日はピース文化祭開幕600日前の節目。県庁で大石賢吾知事が金沢さんに委嘱状を交付。「長崎の歴史や文化、地域に根差したものを踏まえ、自由な発想で盛り上げてほしい」と期待を込めた。
 金沢さんは「長崎にとって節目の年の大きなイベント。本当に光栄。文化祭は楽しいイメージがあり、堅苦しくなく、小さな子からお年寄りまで楽しめるような僕なりの演出にしたい」と抱負を語った。
 開・閉会式の内容について金沢さんは「何となく構想がある。長崎ゆかりの偉人が子どもと旅をしながらいろんな文化に触れていく物語ができたら」と明かし、「閉会式では観客全員の涙を流させたい」。音楽については「(長崎市出身の作曲家)大島ミチルさんと一緒にやれたらいい」などとイメージを語った。

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