かべ新聞

 「ふれあい新聞」に「秋桜新聞」、「仲里神NEWS」。バラエティー豊かなネーミングの新聞が佐世保市役所のすこやかプラザ連絡通路に展示されている。市子ども会育成連絡協議会が募集した「かべ新聞コンクール」の作品だ▲「ふれあい新聞」のトップニュースは、白いTシャツをカラフルに染めた夏休みの子ども会の活動。手順を紹介し、「色合いを考えるのが楽しかった」と感想も載せている▲今回で48回目になるが、子ども会の数が減少し、以前は50を超えていたかべ新聞の応募数も減り、今回は14。応募数は少なくなったものの、熱心な子ども会もあり、途切れることなく続いている▲“ピンチ”だったのは新型コロナウイルス禍。新聞づくりのために子どもたちが集まることができなくなった。そこで子ども会単位だった応募を個人でもできるようにした。すると1人でチャレンジしたり、きょうだいで力を合わせたりした作品が寄せられたという▲今回も地元の菓子店や消防署、学校の歴史を調べるなど、いろんな視点で「取材活動」に取り組んでいる。町内会長へのインタビューや4こま漫画、クイズといった紙面を彩る工夫もちりばめられ、見ていて飽きない▲来月開かれる表彰式に出席する。魅力的な作品を手がけた“記者”たちに会えるのが楽しみだ。(永)

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