フレスコボールラケットに新ブランド 陸前高田の夫婦立ち上げ

フレスコボールのラケットブランド「TRILL」を立ち上げた平山直さん

 陸前高田市矢作町で林業と木工業を営む平山直さん(34)、朋花さん(34)夫婦は、ブラジル発祥のビーチスポーツ・フレスコボールのラケットブランド「TRILL(トリル)」を立ち上げた。日本フレスコボール協会(東京、窪島剣璽(けんじ)会長)が公認する東北唯一のブランドで、地元の気仙杉を使ったモデルも展開。「ラケットを通じて競技と木材の魅力が伝わってほしい」と情熱を注ぐ。

 フレスコボールはラケットを使い、2人一組でゴムボールを落とさないように打ち合うスポーツ。技やラリー回数に応じて加点される採点競技で「ブラジル版羽子板」とも呼ばれる。ブランド名は音楽用語の「トリル」が由来。イタリア語で「鳥のさえずり」を意味し、砂浜に響くラリーの軽快な音から着想した。

 ロゴマークは音楽記号をベースに陸前高田の山や海をイメージした。ラケットは気仙杉のモデルを中心に、子ども用から高反発ウレタン内蔵のプロ仕様まで5種類(4200~1万2千円)。木目や木の色合いが一つ一つ異なり、サイズやグリップの厚みにもミリ単位でこだわる。

 ラケットは協会のウェブショップで購入できる。

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