福井県の南北分断…通行止めで13時間以上も行き来できず…待機する運送ドライバーが嘆き節

大雪の影響で国道8号と北陸自動車道が通行止めとなり、敦賀インターチェンジ付近の国道8号道路脇に停車するトラック=1月24日午前9時50分ごろ、福井県敦賀市中

 福井県内は1月24日未明からの大雪の影響で、嶺南と嶺北を結ぶ幹線道路は同日午後2時現在、通行止めが13時間以上続いている。県内のJR各路線もほぼストップし、交通網は大幅に乱れている。⇒北陸道と国道8号線の通行止め解除

 北陸自動車道は同日未明から、米原方面へ向かう上り線が福井インターチェンジ(IC)から、下り線は武生ICから、ともに長浜ICまで通行止め。国道8号も越前市から長浜市にかけて全面通行止めが続いている。武生IC付近は混雑し、24日午前10時半ごろには通行止め解除を待つ大型車両約30台が待機を余儀なくされていた。

 大型トラックの20代男性運転手は、仕事で金沢市から岐阜県に向かう途中。同日午前5時ごろから車内で過ごしていて「大雪なので待つのは仕方がないが、仕事は間に合いそうにない」と肩を落とした。出張で大阪から越前町に来た60代の会社員男性は「仕事もあるし今日中に帰らないといけない。1時間半ほど待って開通しなかったら岐阜県の白鳥まで迂回することも考えたい」と話した。

⇒福井県内の大雪影響まとめ

 サンドーム福井には待機中の大型車両向けに一時避難所が設けられた。国道8号の通行止め開始地点の越前市白崎交差点付近でも一時、トラックなどの長い列ができた。

 一方、JR福井駅は特急のサンダーバード、しらさぎの終日運休が23日に発表されていたこともあり、目立った混雑は見られなかった。

© 株式会社福井新聞社