個性的な懐石やコース料理ずらり 卒業制作展示発表会 3年間の集大成として披露/岡山・津山市 

津山東高校食物調理科の第34回「卒業制作展示発表会」が23日、同校=岡山県津山市=で開かれ、3年生男女38人が3年間の集大成として自身の創作料理を披露した。

日本、西洋、中華料理、製菓などから1作品を発表。生徒それぞれが日々の研さんとアイデアで盛り込んだ個性的な懐石やコース料理、スイーツがテーブルにずらりと並び、訪れた保護者や地域住民らは細部にまでこだわった意欲作に見入っていた。

同学科の外部講師を務めるプロの料理人ら6人が出来栄えを審査。最優秀賞は小野知里さん(18)の中国料理「日日是好日」が選ばれた。オレンジやパセリを添えたイセエビの「エビチリ」や、龍を繊細に彫刻した「冬瓜くり抜き蒸しスープ」をはじめ、「五品冷菜盛り合わせ」「菊の花型焼売」といった創意を凝らした華やかな10品が高い評価を受けた。

表彰式では、審査員を務めた韓流居酒屋・大蛇の日笠洋伸さんが「盛り付けや色味、調理技術などバランスに優れている」と講評。小野さんは「日々を大切に生きていきたい思いを込めた。スポーツ栄養学を学び、将来はアスリートの食事管理に携わりたい」と話していた。

小野さんを除く入賞者は次の通り。(敬称略)

▽優秀賞=池内春香、谷希乃香▽審査員特別賞=大賀ののか、金平小梅、谷口波奈、内藤七羽、福井曉陸

最優秀賞に選ばれた小野さんの作品

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