家族との楽しい思い出詰まる観光地「ラブライブ!サンシャイン!!」では聖地に 開業当初からの映像で振り返る あわしまマリンパーク

開園以来の動画を公開します

静岡県沼津市の駿河湾に浮かぶ無人島にある水族館「あわしまマリンパーク」。突然の閉園の知らせに、家族旅行の思い出などを持つ人たちなどから驚きの声が上がりました。開園以来、取材を続けてきたSBSのアーカイブ動画を振り返ります。

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同園の前身は1963年に開業した淡島海洋交園で、73年7月には日本初のイルカに乗ったショーが話題になりました。ちなみに、この年の12月には「イルカに乗った少年」という曲で城みちるが歌手デビュー、翌年の第16回日本レコード大賞で新人賞を受賞しています。

人気動物たちが集まった楽しい施設でした

86年にはカップ焼きそばのCMに宇宙人として登場し、大人気を博したウーパールーパー(メキシコサンショウウオ)に赤ちゃんが誕生。その可愛らしい姿を一目見ようと大勢がマリンパークに詰めかけました。

45種以上、約120匹を飼育するカエル好きにはたまらない「カエル館」は日本のカエルから世界のカエルまで、展示種数は日本最大を誇っていました。また、透明なといに流したイワシをペンギンがむれになって食べる、「流しアジ」のショーも人気でした。

船でしか行けない水族館、やがて“聖地”になりました

対岸と淡島は、かつて約330mの海上ロープウェーで結ばれていましたが、老朽化した施設を更新せず2008年8月に運行を終了しています。それ以降は唯一のアクセスは海からに。「船でしか行けない水族館」となっていました。

近年は人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」内で登場人物の家族が同園内でダイビングショップを経営していると設定されていたことから熱心なファンが詰めかけ、園も人気にあやかって連絡船をキャラクターでラッピングしたり、園内に上りを並べたり、家族連れ以外の層にもアピールしていました。しかし、施設の老朽化が進んだことなどから2024年2月12日をもって閉園することをSNSで発表。61年の歴史に幕を下ろすことになりました。

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