国のコロナ助成金およそ1200万円をだまし取ったとして、詐欺などの罪に問われている元とんかつ店経営者の女の裁判で、検察側は24日、懲役3年を求刑しました。
詐欺などの罪に問われているのは、愛媛県松山市内でとんかつ店「清まる」を経営していた水野清子被告です。
起訴状などによりますと、水野被告はおととし、元鳥取県議の男と共謀し、新型コロナの影響で、従業員に休業手当を支給したとする嘘の申請を複数回行い、国の助成金あわせておよそ1200万円をだまし取ったということです。
これまでの裁判で水野被告は「虚偽申請の認識はない」などと述べ、起訴内容を否認し無罪を主張しています。
24日の裁判で検察側は、水野被告が元鳥取県議の男に高額な手数料を渡していて、嘘の申請を認識していたと指摘した上で「反省の態度も不十分」などとして、懲役3年を求刑しました。
判決は3月26日に言い渡される予定です。