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救援要請が殺到している―。滋賀県北部を中心に大雪に見舞われた24日、県内の道路では脱輪や立ち往生する車が相次ぎ、日本自動車連盟(JAF)滋賀支部が対応に追われている。
同支部によると、救援要請の件数は午後4時現在で147件(速報値)に上り、前日の85件を大幅に上回っている。増加分の大半が雪関係によるものだという。
降雪量が多い長浜市や米原市などでの救援要請が目立ち、車がスリップして溝に落ちたり、歩道に乗り上げたりする脱輪のほか、坂道を登れずに立ち往生したり、止まれずに接触事故を起こしたりしたケースもある。この中には、ノーマルタイヤのままの車両も見られるという。
この日は、JAF京都支部からも緊急応援を受けるなど増員体制で対応に当たっている。
だが、「それ以上に救援要請が殺到している。未処理の案件が常に10件ほどあり、お待ちいただいている状況」と同支部の担当者は話す。
「大雪の時は不要不急の外出はできるだけ避けてほしい」とした上で、「どうしても車で外出しなければならない場合はスノータイヤなど備えを万全にするとともに、山間部や細い道はできるだけ避け、市街地の幹線道路を中心にゆっくり走ってほしい」と訴える。
車間距離を十分に保ち、急な車線変更や急ブレーキは厳禁だ。スタッドレスタイヤを装着していても過信せず、緊急時に備えてチェーンを積んでおくことも重要という。
また、大型車両の立ち往生などに巻き込まれ、車中に長時間閉じ込められるケースが例年発生している。非常用の毛布や飲料水を用意しておくと安心といい、一酸化炭素中毒のリスクが高まるためにマフラー回りの雪かきも意識したい。
この日午後3時までの滋賀県内の最高気温は0.9度(米原市)~3.4度(大津市)、最低気温はマイナス1.3度(南小松)~マイナス3.7度(米原市)などと、各地で冷え込みも厳しかった。
25日も降雪や低温が予想される中、JAF滋賀支部の担当者は「橋の上やトンネルの出口付近は風が通りやすく特に凍りやすい」と指摘。「路面がぬれているように見えて実は凍結している『ブラックアイスバーン』にも注意してほしい」と呼びかけている。