滋賀県栗東市の市立施設、1383人分の利用料金を誤徴収 税込み価格に消費税上乗せ

栗東市役所

 滋賀県栗東市立森林体験交流センターで、一昨年4月から昨年10月にかけて利用料金を誤徴収していたことが、24日までに分かった。消費税込みの料金になっているにもかかわらず、別途消費税を上乗せして徴収していたという。指定管理者の市観光協会は、利用者に返金するとしている。

 市などによると、同センターの利用料金は条例で消費税を含む料金が定められている。同協会は、指定管理者になった2022年4月から、市から改善を指示された昨年12月15日まで1年8カ月余りの間、利用料金の内容を十分確認せず入館料(大人200円)や宿泊料(1室1泊1万5000円~)、研修室利用料(1時間750円~)で、それぞれ10%多く徴収していたという。市の調査で発覚した。

 誤徴収の対象は、134件1383人に上り、金額は31万円余りに上るとみられる。同11月に同協会のパソコンが破損したため、27件は利用者の連絡先が確認できないという。

 市は同協会に対し、ホームページなどで表示している利用料金の修正と、誤徴収した金額の返還を指示した。同協会は、同センターの窓口のほか、口座振り込みや現金書留で返金するとしている。

 同協会の田中義信会長は「利用者にご迷惑をおかけし、おわびしたい。思い込みで、基本的な確認ができていなかった。今後は市とも情報共有し、文書や現場で確認を徹底したい」としている。

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