【今季最強寒波】中国山地は大雪 ホワイトアウトで事故相次ぐ 広島市郊外も積雪 渋滞や事故で交通機関に乱れ 広島県各地の寒波の影響は

今季一番の強力な寒気は広島県にも大雪をもたらしました。中国山地は大雪に、北部や南部の市街地でも広く雪が積もりました。影響は朝の通勤・通学の時間帯にも…。極寒の1日となった広島県内の各地の様子を取材しました。

広島市郊外でも広く積雪 事故も相次ぐ

広島市安佐南区大塚

通勤する人
「普段は車で通勤するがノーマルタイヤで坂道を上がってこられないので歩いてきました。」

広島市では、久しぶりの雪にはしゃぐ子どもたちの姿も…。

子どもを見送る母親
「子どもは楽しんでますね。久しぶりの雪だったので。親は寒くて早く帰りたいですね」
子ども
「(Q・雪が降ってどう?)楽しい!」

この冬一番の寒気で、北部や南部をの内陸を中心に広く雪が降りました。

RCCウェザーセンター 近藤志保 気象予報士
「午前5時すぎの広島市安佐南区大塚です。この時間は小雪がチラつき路面は凍結しています。走行する車は慎重に運転しているように見えます。」

取材中にも坂道の途中でチェーンを巻くトラックの姿も…。

さらに車とトラックの衝突事故が発生。路面の凍結の影響でしょうか、周辺では車の事故が相次ぎ渋滞が発生しました。

公共交通機関にも影響 アストラムラインやJRにも遅れ

アストラムライン祇園新橋北駅(広島市安佐南区)

この寒波は通勤時間帯の交通機関にも影響をもたらしました。広島市中心部へ向かうアストラムラインでは駅の入り口に乗客の長い列が…。利用者が多く、アストラムライン自体も一時、徐行運転したため、こちらの駅では、構内の混雑を避けようと乗客の入場制限をしたということです。広島高速交通によりますと、けさは最大で24分の遅れが出ました。

また、JRも線路の確認をしたため、最大30分の遅れが出ました。

今シーズン最強の寒波が襲来し大雪となっている北部。最低気温が-3.9℃を観測した北部の三次市では…、朝から市役所の職員が雪かきをしていました。

三次市役所の職員
「雪かきは今年2回目。例年よりは少ないかも。また積もればやることになるかもしれないんですが…」

一時「大雪警報」も発表 中国山地では大雪に

安芸太田町戸河内

RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「午前10時過ぎ、安芸太田町です。この時間、しんしんと雪が降ってきています。車道にも一面、雪が降り積もっています」

きのう夜からけさにかけて一時、大雪警報が発表された安芸太田町。長年こちらで暮らす住民からしてもいつものことではないようです。

弁当店のスタッフ
「寒いですね。雪の降り方は多いですよ、多かった、大変だったよ」

こちらの弁当店では、名物の「串焼き鳥」や「天むす」を求めて、多くのスキー客が訪れるといいます。今シーズンは雪が少なかった分、本格的な降雪に期待を寄せていました。

弁当店のスタッフ
「お客さんが来られるのはすごくいい。雪のおかげ若い人が来られるのは」

しかし、スキーを訪れる際など車の運転で特に気をつけなければならないのが「ホワイトアウト」です。取材中にも…。

ホワイトアウトで事故する車も相次ぐ

北広島町

RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「雪もかなり強まっています。ふぶき方も、時折ホワイトアウトのような前が全く見えなくなる瞬間もあります。数メートル先全く見えなくなることもあります。」車両のドライバー
「あっ!」
末川徹 気象予報士
「あっまた吹雪いてきましたね。まさに今この瞬間です。」

前を走る車を目視することもままならない状況に…。道路脇の側溝や雪の山にハマッたまま動けなくってしまった車もありました。

福岡からスキーをしにきたという男性はー。

福岡からのスキー客
「ホワイトアウト、境目が見えないんですよ。カーブ切ったらあらららら…カーブが見えなくて側溝に落ちてしまって」

スキー場に車で向かおうとしていたところ突然の「ホワイトアウト」で車のタイヤが側溝にはまり、フロントミラーが壊れてしまったといいます。

福岡からのスキー客
「きょうはめげてしもうて…。一日中ここにいる。」

北広島町八幡では、積雪が60センチ近くに達していました。24日朝にかけて断続的に雪雲が流れ込みやすく雪が降りやすい見込みで注意が必要です。

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