日本戦に続きアイメンが2得点! ベトナムが意地を見せるもGS首位確定済みのイラクが土壇場で勝ち越し3戦全勝【アジアカップ2023】

アイメンがまたも2ゴールで勝利に貢献[写真:Getty Images]

アジアカップ2023のグループD第3節イラク代表vsベトナム代表が24日にジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで行われ、3-2でイラクが勝利した。
【動画】日本を撃破したアイメンが試合を決める!

初戦でインドネシア代表を下し、第2節では日本代表からも勝利をあげたイラク。当該チーム同士の対戦成績により、グループ首位での決勝トーナメント進出を決めている。

対するベトナムは日本に善戦しながらも初戦を落とし、続くインドネシア戦も0-1で敗北。グループステージ敗退が決まっている中、少しでも爪痕を残したい一戦となった。

低い位置から繋ぐイラクに対し、高い位置から積極的にプレッシャーをかけにいくベトナム。しかし、時間が経つにつれイラクがペースを握り始める。

突破口を開けないまま15分が経過。すると17分、5バックでブロックを固めるベトナムがワンチャンスからネットを揺らす。

左サイド高い位置でスローインを得ると、その流れからヴォー・ミン・チョンがグラウンダーのクロス。ザイド・タシーンの必死に足を伸ばしたクリアがそのままゴールへ向かった。これでベトナム先制かに思われたが、VARとオンフィールド・レビューによるチェックの結果、クロスのタイミングでわずかにオフサイドがあったと判定され、ノーゴールに覆った。

肝を冷やしたイラクはその後もボールを保持。35分には相手GKのビルドアップミスからチャンスを得るが、シュートはDF陣の体を張ったブロックに遭う。

ゴールレスのままハーフタイム突入の気配も出てきた42分、またしてもベトナムがわずかな隙を突く。敵陣右サイドでFKを得ると、クアット・ヴァン・カンのクロスにブイ・ホアン・ベト・アインが右足から飛び込み、今度こそ先制に成功した。

このまま優位に試合を進めたいベトナムだったが、前半アディショナルタイムに予期せぬ事態が。競り合いの際に飛び蹴りを見舞うような格好となったクアット・ヴァン・カンが、この試合2枚目のイエローカードを受け退場。抗議したグエン・タイ・ソンにもイエローカードが提示され、後半に不安を残す形で試合を折り返した。

追いかけるイラクは後半頭から日本戦で2ゴールを決めたアイメン・フセインら2選手を投入。10人となったベトナムのフィリップ・トルシエ監督も1人選手を入れ替えるが、早々に失点してしまう。

47分、左CKを獲得したイラク。インスイングのクロスがゴール前に送り込まれると、レビン・カリーブ・スラカが頭で合わせ、理想的な後半の入りとした。

このまま逆転したいイラクは、ジダン・イクバルの個人技や、途中出場のユセフ・ワリ・アミンのヘディングなどでベトナムゴールに襲いかかる。すると、73分にはついにイラクが逆転。アリ・ジャシム・エライビが左サイドを突破すると、切り替えしてから右足で上げたクロスをアイメンが頭で押し込んだ。

さらに83分、ユセフ・ワリ・アミンがボックス内で倒されてPKを獲得すると、キッカーを務めたのはアイメン。しかし、ゴール左隅を狙ったがポストに阻まれ、追加点とはならなかった。

このまま終われないベトナムは最後に意地を見せる。アディショナルタイム1分、セットプレーの流れからイラク陣内で混戦を生み出すと、味方のパスに反応したグエン・クアン・ハイが最終ラインの裏へ抜け出す。そのままGKとの一対一を制し、土壇場で同点に追いついた。

ベトナムが追いつき、同点で終わるかと思われ中、10分の追加タイムが取られた試合はまだ終わらない。102分、再びユセフ・ワリ・アミンがボックス内で倒され、イラクがPKを獲得。今度はアイメンが右隅にきっちり決め勝負あり。3-2とシーソーゲームを制したイラクが3戦全勝で決勝トーナメントでの戦いに弾みをつけた。

イラク代表 3-2 ベトナム代表
【イラク】
レビン・カリーブ・スラカ(後2)
アイメン・フセイン(後28、後45+12【PK】)
【ベトナム】
ブイ・ホアン・ベト・アイン(前42)
グエン・クアン・ハイ(後45+1)

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