〈富山グラウジーズ・Bリーグ〉珠洲中学生とバスケ 水戸、南砺で2人と交流 「笑顔見られて良かった」

千葉戦に向けて練習する水戸(9)ら富山の選手=富山市総合体育館

  ●27、28日 ホームで千葉戦

 バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)富山グラウジーズの水戸健史(南砺市出身)らが今月中旬、能登半島地震で被災した珠洲市の中学生2人とバスケットで交流した。一時的に南砺市に避難してきた中学生と笑顔を交わし、水戸は「何もできないけれど、2人が楽しんでくれて良かった。活動が広がるきっかけづくりになるといい」と願いを込めた。

 交流は水戸の知人を介して実現した。中学生はバスケットをしており、石川県の選抜メンバーにも入っているという。東宏輝選手、野々市市出身の酒井達晶通訳兼練習生も参加し、ともにバスケットや食事をしながら時間を過ごした。

 体育館で様子を見守っていた中学生の母親がくれた「地震があってから全然笑わなかったけれど、楽しくバスケをしていた」との言葉が胸に染みた。中学生は富山の試合を見に来たいとも言ってくれた。水戸は「そのうち、クリニックとかをして回れたらいいな」と思いを募らせていた。

 富山は27、28日に富山市総合体育館で、ワールドカップ(W杯)日本代表の富樫勇樹を擁する千葉ジェッツを迎え撃つ。24日、同体育館で公開練習が行われ、水戸は「富樫選手をどう抑えるか。徹底してチームで守る」と勝機を探り、「日本人選手の積極性は出てきている。必死に戦うだけ」とうなずいた。

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