福井に伝わる「天神講」の風習、天神様に焼きガレイ供え子どもの学業成就願う 鮮魚店に香ばし肉厚ずらり

炭火で香ばしく焼き上げられるカレイ=1月24日、福井県坂井市丸岡町の「炭魚ほんだ」

 1月25日は、学問の神様として知られる菅原道真(天神様)の命日にちなんだ「天神講」。福井県嶺北を中心に正月から飾っている天神様の掛け軸に焼きガレイを供える風習がある。県内の鮮魚店では24日、肉厚で脂がのったカレイが店頭に並び、子どもたちの成長と学業成就を願う買い物客らでにぎわった。

 坂井市丸岡町の「炭魚ほんだ」では越前漁港で水揚げされたアカガレイ約20匹を、次々と炭火で香ばしく焼き上げた。25日は約170匹を用意する予定。おかみの本田悦子さん(51)は「栄養たっぷりのカレイを食べて、受験や学業に励んでほしい」と笑顔で話していた。

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