常山酒造、黒龍酒造とEXILE橘ケンチさんのコラボ日本酒3月16日発売 北陸新幹線車両のW7系風パッケージ

橘ケンチさんと福井県内酒造がコラボした日本酒のパッケージデザイン

 福井市食のPR大使で人気グループEXILEの橘ケンチさんと常山酒造(福井県福井市)、黒龍酒造(同永平寺町)がコラボした日本酒が、北陸新幹線福井開業に合わせて3月16日に発売される。橘さんが酒米の田植えから仕込みまで携わった長期プロジェクトで、福井が誇る味わい深い日本酒を、北陸新幹線を想起させる特別なパッケージで仕上げた。

 ライフワークとして日本酒の発信に取り組む橘さんは、2019年の雑誌取材を機に継続的に福井市と関わり、21年3月には同大使に就任。所属する「LDH JAPAN」監修の都内飲食店でのフェアなど多方面で活躍し、23年3月には福井市とLDHの地域活性化連携協定の締結につながった。

 橘さんはLDHで地方創生推進を担う「ソーシャルイノベーションオフィサー」も務めており、北陸新幹線開業を契機とした福井の盛り上げへ福井市、酒蔵と連携した日本酒プロジェクトを企画。酒米の田植えや酒の仕込みにも携わり、味わいからパッケージ案まで監修した。

 発売されるのは両酒造の計2種類。常山酒造の「常山 橘」は、美山・上味見地区の美山錦と山田錦を調合した純米大吟醸酒。橘さんとテイスティングを重ね、シャープな切れ上がりの中に膨らみのあるうまみを感じる配合割合を決めた。常山晋平社長は「酒造としても新しい挑戦。これまでにない味わいを楽しんでほしい」と話した。

 黒龍酒造の純米大吟醸酒「黒龍 あどそ 橘」は、大野市阿難祖地頭方(あどそじとうほう)で育てた酒米「五百万石」を使用。通常の「あどそ」よりも甘みの出る酵母を使用することで、味わい深さを表現した。

 共通するパッケージデザインは、橘さんのイメージカラーの青を基調に、北陸新幹線車両「W7系」を思わせる色合いに。背景には橘さんと市、酒蔵の3者のコラボを表現する「左三つ巴(どもえ)」の文様を配した。

⇒黒龍ブランドが露天風呂付き宿×レストラン

 橘さんは「地元のみなさんにこの街の持つすばらしさを再発見してもらうだけでなく、他のエリアの方たちにも足を運んでもらい、越前福井の魅力を存分に感じてほしい」とコメント。市の担当者は「多くの観光客が福井を巡り、食の魅力や人と触れ合うきっかけになれば」と期待した。

 それぞれ化粧箱入りの720ミリリットルで1本3850円(税込み)。ハピリン内の福井市観光物産館「福福館」や両酒造の県内特約店などで販売される。

© 株式会社福井新聞社