「心の底からこんなに思いを馳せる役は初めて」人気俳優フィン・ウォルフハード『僕らの世界が交わるまで』インタビュー映像

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劇場公開中のジェシー・アイゼンバーグ初監督作品『僕らの世界が交わるまで』より、ジギー役フィン・ウォルフハードのインタビュー映像が解禁となった。

ジェシー・アイゼンバーグ×エマ・ストーン

2022年「サンダンス映画祭」でのワールドプレミア上映を経て、「第75回カンヌ国際映画祭」批評家週間のオープニング作品に選出された本作は、『ソーシャル・ネットワーク』(10)でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた経歴を持つ俳優、ジェシー・アイゼンバーグの初長編監督作品。自身がAudible(Amazonのオーディオブック)向けに作った5時間のラジオドラマを基に、ジェシー自ら脚本も担当している。

製作は、『ラ・ラ・ランド』(16)でアカデミー賞主演女優賞を獲得したエマ・ストーンが、デイブ・マッカリーと共に設立した映画/TV制作会社「フルート・ツリー」。本作が初製作映画となる。さらに、『ムーンライト』(16)、『ミッドサマー』(19)などを世に送りだし、映画ファンから絶大な人気を誇り、オスカー常連となっている映画会社「A24」も製作・北米配給を手掛ける本作は、珠玉のヒューマンドラマである。

「心の底からこんなに思いを馳せる役は初めて」

DVシェルターを運営し社会奉仕に身を捧げる母エヴリンと、2万人のフォロワーを抱え、稼ぐことに一生懸命なオンラインミュージシャンの息子ジギー。正反対な親子のすれ違い、ぶつかり合いを描く本作で、ジギーを演じたのはドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』などに出演する人気若手俳優フィン・ウォルフハード。

フィンはジギーについて、「『期待に応えるパフォーマンスをしなきゃ』という焦りや人との繋がりをいつも求めているところ」に自身との共通点があったという。「ジギーは傷ついた悲しい人だけど天狗なところもある。そういう対照性を演じるのが楽しかった」とジギーの内面のアンバランスさに面白さを感じていたというフィンは、「心の底からこんなに思いを馳せる役は初めて」だと語る。「僕は子役の頃から仕事をしているけれど、演技に対する観念はだいぶ変わってきた。前は楽しいが全てだったけど、様々な責任が伴うとわかった。この映画は、俳優としても人間としても大人になるきっかけになった。こういうところもジギーと重なって情熱を注げた」と俳優としての経験を積んだ達成感を明かした。

さらに、本作が長編監督デビュー作品となったジェシー・アイゼンバーグ監督との仕事については、素晴らしい経験だと話す。本作のもととなったラジオドラマでもジェシー監督とともに仕事をしたフィンは、ジェシー監督を友達のように感じられたという。「僕たちは不安症で緊張しがちで、人の心理や在り方について話すのが好き。似たところが多い」監督としての手腕についても、「共感力があり、俳優経験が豊富だから俳優との接し方がわかっている。出演できてラッキーだった」と評し、出演への喜びをあらわにした。

『僕らの世界が交わるまで』は絶賛公開中

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