ピンチヒッタージャパン(諫早) 韓国企業と資本提携 在庫買い取りを拡大

調印した吉岡社長(左)と金代表理事=諫早市宇都町、ホテルグランドパレス諫早

 法人在庫リユース業「PINCH HITTER JAPAN(ピンチヒッタージャパン)」(諫早市)が、同業の韓国企業「リーボングローバル」の発行済み株式の60%を取得し、資本提携を結んだ。23日、諫早市内で調印式があった。
 海外企業との資本提携は初めて。取得額は公表していない。今後、リーボングローバルに社員を出向。日本でのノウハウを生かして韓国での販路拡大を進めるなどシナジー(相乗)効果を図る。
 ピンチヒッタージャパンは2013年に創業し、法人が抱えるアパレルなどの在庫や事業の買い取りを展開。中国や米国に進出する将来目標を見据え、その第1弾として「日本と地理的に近くマーケットも似ている」韓国にターゲットを置き、16年創業と設立年数が浅いながらも知見を持つリーボングローバルに提携を持ちかけた。
 調印式でピンチヒッタージャパンの吉岡拓哉社長は「3年以内に韓国ナンバーワンの在庫買い取り商社になりたい」、リーボングローバルの金世浣(キムセワン)代表理事は「一つの家族となった喜びとともに両社の成功的な結果のために真剣に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。
 年間取扱高はピンチヒッタージャパンが308億円(23年3月期)、リーボングローバルが30億円(同12月期)。

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