BMX世界大会で佐賀旋風 藤井選手(諸富中)ら3選手入賞

BMXの世界大会で活躍した右から藤井斗芭選手、高橋七衣選手、古賀虹乃香選手=佐賀市の656広場

 昨年末に兵庫県で開かれた自転車BMXフリースタイル・フラットランドの世界大会「フラットアーク2023」で、佐賀市の小、中学生3選手が入賞を果たした。年齢制限がなく、大人も参加した大会で堂々と技を繰り出し、会場を沸かせた。

 フラットランドは、舗装された平らな地面で技の難易度や独創性を競う。大会は阪神甲子園球場で開かれ、男子の中級クラス「エキスパート」で諸富中2年の藤井斗芭(とは)選手が準優勝。女子の上級クラス「オープン」では循誘小6年の高橋七衣(ななえ)選手が4位に入賞し、5人が出場した女子の「ビギナー」では同小4年の古賀虹乃香(このか)選手が頂点に立った。

 藤井選手は、予選を27人中トップで通過。決勝でも大技のバックフリップを決めるなどミスなく演技を終えたが、優勝した選手にわずか0.1点差で競り負けた。藤井選手は「もっとオリジナルの技を習得し、上のクラスで活躍できる選手になりたい」と刺激を受けた様子で、初出場で栄冠をつかんだ古賀選手は「練習では倒れていた技が本番で決まってうれしかった」と喜んだ。

 3人は、佐賀市の656広場などで開かれている「佐賀んBMXスクール」に通い、練習を重ねてきた。藤井選手の父で、教室で指導に当たるプロライダーの成一さん(41)は「3人はこれからのBMX界を背負う選手になれる。佐賀から世界チャンピオンを出したい」とジュニア選手の成長に手応えを感じていた。(鶴澤弘樹)

男子エキスパートでダイナミックな技を繰り出す藤井斗芭選手=阪神甲子園球場(提供写真)

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