24日午前11時45分ごろ、青森県つがる市木造浮巣の木造中学校付近にいた人から「屋根が飛んできた」と119番があった。同校や付近住民、市消防本部などによると、突風とみられる強風が発生、同校野球場向かいにある住宅のトタン屋根などが一部剥がれ、同校敷地に飛んだ。けが人はなかった。
工藤歩校長によると、休み時間だった午前11時35分~40分ごろの間に停電が発生。校長室の窓から外を見たところ、トタンなどが宙を舞って飛んできたという。同校敷地内はトタン、木柱などが散乱し、体育館の窓ガラスも5枚割れた。工藤校長は「局地的に突風が吹いたのでは。驚いたが、生徒や教職員にけががなく良かった」と話した。
この影響で同校は午後の授業を取りやめ、全生徒約300人を下校させた。荒天の見込みを考慮し、25日は臨時休校とする。
屋根が剥がれた住宅に住む女性(83)は「家でテレビを見ていたら変な風の音がした。玄関に出ると(向かい側の野球場の)ネットにトタンが引っかかっていた。何が起きたのかと思った」と話した。付近に住む松木武さん(69)は「ドーンという大きな音とともに家が揺れた。大変驚いた」と語った。
青森地方気象台によると、当時は県内全域に暴風雪警報が出されており、上空の大気は不安定な状態となっていた。同気象台は25日、被害をもたらした現象を特定するため現地調査する予定。