SNSで大麻受け渡しの連絡か 福山大サッカー部員2人を送検 大麻で検挙の74%は「20代以下」 広島

大麻リキッドを受け渡したとして福山大学のサッカー部員2人が逮捕された事件です。警察は、2人がSNSで受け渡しの連絡をしたとみて調べています。

この事件で、福山大学3年で学友会サッカー部員の男(21)と、2年生で同じくサッカー部員の男(20)が大麻取締法違反の疑いで25日朝、送検されました。

警察によりますと、2年生の男は10日午前2時過ぎ、福山市内の自宅で3年生の男に大麻リキッドおよそ0.6グラムを有償で譲り渡した疑いが持たれています。

3年生の男は乾燥大麻を所持したとして逮捕・起訴されていますが、警察がスマートフォンを解析したところ、大麻リキッドを受け渡す場所や支払う金額などについて、2年生の男とSNSで連絡した履歴が残っていたということです。

警察は、2年生の男の大麻リキッドの入手先を調べるとともに、2人のほかにも大麻などの薬物に関わった学生がいないか慎重に捜査しています。

今回の事件に限らず、若者への大麻のまん延が広島でも深刻化しています。

広島県警によりますと、去年1年間の大麻取締法違反の年代別の検挙人数では、20代以下が全体の74.1%を占めています。この割合は、2013年からの10年間で40ポイント以上増加しています。

広島県警の担当者は、このような県内の状況を懸念しているといいます。

広島県警 組織犯罪対策第三課 岡本洋三 次席
「大麻に関して、危険性は少ないですよとか、中毒性常習とかにはなりませんよって言って、誤った情報が氾濫してる。それならちょっとやってみようかなと本当に軽い気持ちで手を出している若者が多いのでは」

広島県警は「一般の人が大麻を取り扱うのは違法なので、安易に手を出さず、周りの人も気づいたら止めてほしい」と呼びかけています。

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