第17回アジア金融フォーラム開幕

香港特区政府と香港貿易発展局が共催する第17回アジア金融フォーラムが1月24日に開幕した。同日の政府新聞公報によると、「多国間協力、ともに新たなページを描く」をテーマとする今年のフォーラムは、世界の発展と相互利益を促進するという中国のイニシアチブに沿ったものであり、世界の各方面との協力を促進し、持続可能な経済発展戦略と多国間協力の機会を共同で探求する。

アジア金融フォーラムは今年この地域で初めて開催される年次国際金融・ビジネスイベントで、40カ国・地域余りから3000人以上の金融当局者、中央銀行や監督管理機関の代表、国際金融機関や多国間組織の上級管理者が集まる。金融・経済界のリーダーらとともに、中国の商機、投資の見通し、グリーンファイナンス、フィンテック、ファミリーオフィスのエコシステム、人民元の国際化、粤港澳大湾区の開発などの注目のトピックについて見識を共有した。フォーラムでは国際金融センターとしての香港のさまざまな優位性が反映された。

開幕式では李家超・行政長官がスピーチし、このフォーラムが2020年以来初めてリアル形式で開催され、数千人の金融界の巨頭や投資家、国際政策立案者やビジネスリーダー、技術革新の専門家や起業家、学者や専門家が一堂に会したと指摘。「『一国二制度』のもと、香港はアジアや世界中の企業や経済にチャンスを生み出すことができる。我々は強みを生かし、香港のより良い未来の実現に貢献していきたい」と述べた。

国家金融監督管理総局の李雲沢・局長もスピーチを行い、「香港は経済的自由、金融市場の厚み、国際的な法的環境、人材プールにおいて大きな利点を備えた世界的に有名な国際金融センターである」と述べた。国家金融監督管理総局は引き続き香港との双方監督管理協力を強化し、「中国本土と香港のより緊密な経済連携協定」(CEPA)の枠組みの下で香港とマカオに対するより高いレベルの開放を引き続き推進する方針を示し、「一国二制度」に基づく独自の利点を活かして本土と香港およびマカオの間の金融市場の相互接続をさらに深化させ、本土の銀行および保険業界の香港およびマカオへの開放を改善し、オフショア人民元ビジネスハブとしての地位を強化する香港を支援し、中国の金融機関の香港市場でのサービスを支援する構えだ。

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