香港は世界の持続的発展に積極貢献

第17回アジア金融フォーラムが1月24日に開幕し、陳茂波・財政長官がテーマ別昼食会と夜のネットワーキングレセプションで参加者を歓迎した。同日の政府新聞公報によると、陳長官は特別昼食会でのスピーチで、持続可能な開発の達成についての見解を共有。「香港は世界の持続可能な発展に積極的に貢献している。国の堅固な支援と『一国二制度』の利点により、香港は主要な金融・貿易の中心地であり、さまざまな市場、投資家、資本を結びつけている」と述べたほか、アジアは今後30年間でグリーン改革に対応するために66兆米ドル余りが必要になるとの試算を引用し、国際金融センターとして香港はアジアにおけるグリーン投融資のリーダーとなっており、200社のグリーン テクノロジー企業があり、そのうちのいくつかは製品とサービスを ASEANおよび中東市場に輸出していると説明した。

また「持続可能な発展を達成するには、経済発展が非常に重要である。自由貿易と円滑な資本の流れにより、生産性が大幅に向上し、何億人もの人々の所得と生活水準が向上した」と強調。さらに香港は多国間主義、自由貿易、貿易障壁の削減を断固支持し、世界貿易機関(WTO)を中核とする多角的貿易体制を断固として支持すると表明した。また「香港はグリーン金融においてアジアで主導的な立場にあり、アジアおよび世界中の気候変動対策とグリーン変革に貢献できると同時に、フィンテックの可能性を活用して持続可能な金融を推進することになる」と指摘した。このほか国連持続可能な開発ソリューションネットワーク会長のジェフリー・D・サックス教授は基調講演を行い、責任ある資本主義が持続可能な開発に向けた新たな青写真をどのように形作るのかを説明し、持続可能な開発における世界協力の重要な役割を強調した。

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