女性(20代)への不同意性交などに罪に問われた警視正 初公判で起訴内容を否認 検察「警察官と明かした上で『関係を持てば厳重注意にしてあげる』と伝えた」と指摘 広島地裁

マッチングアプリで知り合った女性に、警察官であることを伝えて性的暴行をしたとして不同意性交などの罪に問われた警視正の男の初公判が広島地裁で開かれました。

起訴状などによりますと、中国四国管区警察局の警視正岩本幸一被告は去年9月30日の夜、広島市のホテルで20代の女性に警察官であることを伝えて性的暴行を加えた上で、売春をしようとしたことを認める「始末書」を書かせたとされています。

25日の初公判で、岩本被告は「ホテルに行きましたが性交はしていません」「始末書を書いてもらったが脅迫はしていません」と起訴内容を否認しました。

検察側は、冒頭陳述で岩本被告がインターネットを利用し売春に応じる女性を探したことに触れ、「4万円支払うことにしていた」などと指摘。また「『実は警察官で売春の取り締まりをしている』と明かし身分証明書を出させ女性をスマホで撮影し住所を聞き出したうえで『関係を持てば厳重注意にしてあげる』などと伝えた」と述べました。

岩本被告は、別の20代と10代の女性に対する性的暴行のなど疑いで逮捕されています。

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