鍋野菜選手権ネギ部門銀賞に大田原の「丸富ねぎ」 野菜ソムリエうなる甘みととろみ 日本ソムリエ協会主催

鍋野菜選手権ネギ部門銀賞に輝いた丸富ねぎ。大田原市のMKC農産が生産している

 民間資格「野菜ソムリエ」の認定などをしている一般社団法人日本野菜ソムリエ協会(東京都中央区)は25日、東京都・築地の同協会で鍋野菜選手権を開催し、最高金賞を含む計14点を選んだ。栃木県からは、ネギ部門銀賞に、MKC農産(大田原市)の「丸富ねぎ」が選ばれた。

 審査は、評価員の野菜ソムリエが商品名や産地など全ての情報を伏せた野菜を試食し、各評価員が付けた得点を集計して決めた。

 丸富ねぎは、那須連山からの水を使った土壌作りにこだわり、有機肥料で栽培しているという。審査した野菜ソムリエからは、「食感がしっかり残っているのにとろみがある」「甘みと風味が濃い」などの評価を得た。

 選手権ではネギのほか、ハクサイ、ダイコン、おすすめ野菜の計4部門を実施。最高金賞には、おすすめ野菜部門にエントリーした奈良県天理市、松岡弘さんの「大和菊菜」が選ばれた。

 野菜ソムリエは、青果物の目利きや栄養、素材に合わせた調理法などの知識を持つ人を認定する資格。協会は、野菜ソムリエらによる品評会「全国青果物選手権」を品目ごとやテーマごとに実施しており、野菜の消費拡大や農業の活性化への貢献を目指している。

審査の様子

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